✦ 映画『交渉人』レビュー
古い映画を侮った私が一瞬で土下座した理由
2歳の息子を寝かしつけたあとの静寂タイムに、1999年公開の映画『交渉人』(サミュエル・L・ジャクソン×ケヴィン・スペイシー)を鑑賞しました。
これ、私、小学6年生の頃からず〜っとTSUTAYAの棚で見かけていた作品なんです。「いつか見よう」と思って何十年もスルーしてきた自分を、まずは叱りつけたい。だって——
めちゃくちゃ面白いじゃん。なんで誰も強制的に見せてくれなかったの?
古い映画と油断していた私を、一瞬で黙らせてきました。
✦ 私が『交渉人』を見ることになった意外な理由
そもそものきっかけは、夫に『ユージュアル・サスペクツ』をプレゼンして鑑賞させたこと。元DVD店員&元ゲーマーの私は、こういうとき本気で語ります。作品の“棚の配置”まで覚えていますからね。で、鑑賞後の夫が案の定こう言うわけです。
「ケヴィン・スペイシー、かっこよすぎない?」
はい、その熱量の余波で『交渉人』に手を伸ばしました。これが、まさかの神ルートだったとは。サミュエル・L・ジャクソン目当てで棚の前に立っていたあの頃の私に言いたい。「その右横にスペイシーがいるよ!!」 と。
✦ 物語のあらすじ
“交渉人 VS 交渉人”という変態的に美しい構図
『交渉人』のざっくりストーリーはこうです。
- シカゴの凄腕交渉人・ローマン(サミュエル・L・ジャクソン)が、ある事件にはめられてしまう
- 追い詰められ、ついに立てこもり事件を起こしてしまう
- 彼が信頼し、唯一交渉相手として指名したのが、同じく凄腕の交渉人・セイビアン(ケヴィン・スペイシー)
- 交渉人が交渉人と対峙する——という胸熱な展開へ
これ、もし邦題が『交渉人VS交渉人』だったら、あの頃の私でも秒速で借りてたと思う。
✦ “古い映画”でもテンポが神
正直に言います。私はずっと “古い映画=眠い時間帯に見ると危険” という偏見がありました。(寝ちゃいそうだから)ですが『交渉人』は違います。
・テンポ良い
・伏線回収が心地よい
・人間ドラマも深い
・演技合戦が豪華すぎる
そもそも映像技術が今ほど発展していなかった時代だからこそ、脚本の力が物を言う。元DVD店員として散々“古い名作”を見てきましたが、これはその中でもトップクラス。古い映画だと思って油断していた自分を、正座させたいレベルです。
✦ ケヴィン・スペイシーの“冷静沈着パパ”が魅力的すぎる
スペイシー演じるセイビアンは、冷静沈着でロジカルで、感情と理性のバランスが完璧。
家庭では優しいパパなのに、現場では電流走りそうな緊張感をまとっている。
そのギャップがずるい。
ずるすぎる。
めちゃくちゃ頭が切れるのに、決して“天才キャラの押しつけ”ではない。
あくまで説得とロジックで相手を動かすタイプの交渉人で、これがまた見応え満点です。
ちなみに観終わったあと、さらに好きになりました。
ただ、色々調べたら彼の過去の裁判のことが出てきて、
「知りたくなかった情報トップ3」 にランクインしましたが…
(※無罪判決なので、そこは事実として受け止めつつ)
✦ サミュエル・L・ジャクソンの“怒れる交渉人”が最高の対比
一方のローマンは感情の熱量が高く、正義感が強いタイプの交渉人。もう、この対比が最高なんです。スペイシーの「静」×ジャクソンの「動」。ずっと見てられる。ていうか現役の交渉人が主人公に子どものように言い負かされるシーンなんて、最高のご褒美。
✦ 実は“どんでん返し枠”でもある
意外と語られていませんが——どんでん返し映画としても、めちゃくちゃ優秀。我が家では夫婦揃って見事に騙されました。二人で声を揃えて「えっ!?そっち!?」と叫びました。
✦ 見どころはこの3つ
特に刺さったのはここ。
- 誰がローマンをはめたのか?
- なぜセイビアンを呼んだのか?
- 最後に何が明らかになるのか?
この三点がしっかり気になり続け、ラストまでテンションが落ちません。古い映画でここまで“追わせる力”があるのは凄い。
✦ 総評
「もっと早く見ればよかった映画ランキング」暫定1位
今回、夫のスペイシー沼落ちがきっかけでたまたま出会えた作品ですが、本当に見てよかった。昔の映画って、脚本・演技・構図の緻密さが今とは別次元なんですよね。
『交渉人』はその最たる例。タイトルだけで避けていた小学生の私に、今すぐBlu-rayを送りつけてやりたい。
✦ こんな人におすすめです
- “古い映画”に偏見がある
- サミュエル・L・ジャクソンが好き
- ケヴィン・スペイシーの魅力に落ちたい
- 頭脳戦・対話劇が好き
- どんでん返しが好き
- テンポのいいサスペンスが見たい
もし当てはまるなら、迷わず観てください。あなたもたぶん「なんでもっと早く見なかったの?」と自分にキレるはず。
✦ まとめ
1999年の古い映画なのに、今見ても全く色褪せないどころか、現代作品より“濃い”。『交渉人』は、「一級の脚本」×「名優の演技」×「緊張感MAXの構図」が揃った、本当に美しいサスペンス映画でした。
今夜の映画選びに困っていたら、ぜひどうぞ。子どもが寝たあとの静けさに、この緊張感はよく響きます。



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