―雰囲気と色気は満点、でも脚本でつまずいた話―
こんにちは。元DVDショップ店員、2歳児のママの竹内麻衣です。寝かしつけ後のNetflixが、私の唯一の娯楽時間です。今回はNetflix映画『10DANCE(テン・ダンス)』を観ました。
BLも好き、俳優さんも好き、設定も好き。なのに……珍しく、かなり辛口です。最初に結論を言います。雰囲気とセクシーさは最高。でも、脚本と演出にどうしても乗れませんでした。
あらすじ
世界レベルの社交ダンサーである、スタイルも性格も正反対な2人の男性。競技ダンスの世界で、それぞれ頂点を極めてきた彼らが、ある目的のためにペアを組み、身体と感情をぶつけ合いながら「10種目のダンス」に挑んでいく――という物語です。
私は原作漫画は未読です。
表紙は見たことがありますが、正直なところ黒髪の男性は「もう少し年上で、ゴツめ」のイメージでした。なので、町田啓太さんが想像より小柄で可愛い印象だったのは、完全に『チェリまほ』の後遺症だと思っています。
そして竹内涼真さん。これはもう……セクシーすぎ問題。泣き顔まで綺麗で、ちょっと反則でした。
感想|良かったところと、どうしても気になったところ
※社交ダンスの技術的な良し悪しは語りません。完全に「映画として」の感想です。
始まり方と空気感は、かなり好き
冒頭の入り方はとてもオシャレでした。良い意味で「日本映画っぽくない」。洋画好きな私としては、この雰囲気だけで一気に期待値が上がります。
……が。
タイトルコール、あれはなぜああなった。オシャレにしたかったのは分かるけど、正直ダサくて声が出ました。
「正反対の2人」という設定は、やっぱり強い
全く噛み合わない2人が、反発しながらも距離を縮めていく。この設定、どんなジャンルでも大好物です。ここは素直に「美味しい」と思いました。
ただし。
途中で出てくる記者やヒロイン的な女性のセリフが、あまりにも説明役すぎる。重要なキーワードを言わせて、無理やり物語を転がしている感じがして、集中力が削がれました。
展開が早すぎて、感情が追いつかない
これは原作が漫画だから仕方ない部分もあると思います。でも、誘われて、煽られて、あっさり乗ってしまう流れが簡単すぎて拍子抜け。ご都合主義BLあるあるが顔を出した瞬間、「期待してたけど、やっぱり実写BLか…」と冷静になってしまいました。
※念のため言いますが、BL漫画は大好物です。批判ではありません。
ロケーションが羨ましすぎる件
それにしても、あの住環境は何なんでしょう。めちゃくちゃ外国っぽい場所に住んでる。
コンテナみたいな家で、夜は外で飲んで踊ってパーティ。2歳児育児中の身としては、ただただ羨ましいの一言でした。笑
ダンスレッスンシーンは最高だった
最初のダンスレッスン、特にラテンを教える場面。ここはかなり好きです。あんなネットリした、どえらいカウント、人生で初めて聞きました。
竹内涼真さんの身体の仕上がりが凄すぎて、筋肉・汗・肌の色、全部が情報過多。
トゥースリーフォー。
トゥー&スリー&フォー。
……頭から離れません。
ワルツの説明シーンは説得力があった
「ごちゃごちゃ言わずに俺の操縦通り動いてろ」というスタンスが、ワルツには向いていない。この説明シーンはとても良かったです。女性のポーズを実際に取らせて、どれだけ男性側のサポートが必要かを体感させる。表情も含めて、説得力がありました。
「僕がいないと立っているのが辛いでしょ?」
このセリフ、普通にときめきます。無言で踊るシーンも、竹内涼真さんの表情だけで感情が伝わってきて引き込まれました。
一番好きなセリフ
竹内涼真さんの、
「ホールドしただけであいつの感情が伝わってくる。優越感、独占欲、性欲、たまに垣間見える期待感と優しさ」
このセリフが本当に好きです。(ちょっと違うかも)感情がぐちゃぐちゃにされる感じがして、ゾクっとしました。
ここから、完全についていけなくなった話
電話で「じゃあ早く帰ってこいよ」と言うシーン。SNSでは萌えポイント扱いですが、私は正直「???」でした。そこまでの関係性、映画だけでは全然描かれていないように感じます。
帰宅後に踊る「ベサメ・ムーチョ」のシーンは最高だっただけに、余計にもったいない。
衝撃だった告白と、理解できなかった展開
町田啓太さんの過去の告白シーン。
ストレス障害の彼女を叱咤し罵倒し続けた。気づけばそれを気に入ってしまった。まるで死神だった。
このギャップは衝撃的で、正直めちゃくちゃ萌えました。……なのに。そこからなぜ竹内涼真さんが「つまんねぇ」と怒るのか。なぜ電車内キス祭りになるのか。
本当に分かりませんでした。笑
演出と脚本が、最後まで合わなかった
元カノとの回想シーン、エキシビジョンで踊らされる展開、ベッドシーンからの肩透かし。
どれも「このシーンを作りたいから、こうした」という意図が透けて見えてしまい、感情移入できませんでした。首を締めるシーンも、怒りの理由が理解できず、完全に置いていかれました。
ラストダンスは最高。でも、消化不良
最後にパートナーではなく、竹内涼真さんを誘う展開は予想外で、怒涛のダンスシーンは本当に圧巻でした。ただ、あれだけ揉めて泣いて別れた流れが、会場の空気と一緒になかったことになっているようで、少しモヤっと。しかも続編がありそうな終わり方。
完結しないんかーい!
まとめ|私には合わなかった。でも、刺さる人には刺さる
ここまで酷評すること、このブログでは本当に珍しいです。でもそれだけ、期待していた作品でした。竹内涼真さんも、町田啓太さんも、BLというジャンルも嫌いじゃない。ただ純粋に、脚本と演出が合いませんでした。
原作を知っている方なら、また違った感想になるのかもしれません。雰囲気と色気は間違いなく一級品。そこに惹かれる方には、ぜひ一度観てほしい作品です。



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